文法や暗記はそんなに必要ではない
日本は文法を暗記したり、
知識を詰め込むそんな教育を受けてきたこともあり、
相手にもその方法を押し付けがちです。
日本語教師というのは、
相手は日本の教育方針は通用しません。
ましてや語学を身に付けるには、
詰め込み方式は全く無意味です。
暗記と身に付けることは似て非なるものです。
記憶の仕方も人によって異なります。
リズムに乗せると分かり易い、
好きなものに例えると理解しやすいなど、
記憶の仕方は千差万別です。
教育現場でも教え方については
色々な方法を実践している先生方も多いことでしょう。
その中でも、「物語り」形式で伝えるということの効果が期待できます。
物語には、起承転結があり、
話が進むにつれてスリルやワクワク感を得ることができ、
1つの物語として多くの付加価値を関連付けることができます。
ただただ講義をするだけでは単調で、
その先も面白みがないわけですから、物語形式はオススメです。
日本語をマスターする人は、
若い世代だけではありませんので、
幅広い世代に教える機会があります。
若い人は頭が柔らかい分、吸収力が早いですが、
大人になるにつれて、
理解するまでに時間がかかってしまうことも。
ただでさえ日本語は難しいと言われる言語です。
平仮名、漢字、カタカン、文法、
てにをはなど、多くをマスターする必要があります。
これらを一方的に説明したって分かるはずがありません。
日本人ですら正確に理解できていないのですから、
それを懇切丁寧に真面目に教えたところで実践には結びつきません。
物語調で
馴染みの物語りでも良いですし、
オリジナルの物語を教えるために作っても良いです。
作っている本人がワクワクしてきますよ。
語学をマスターするのは、楽しくないと身に付きません。
リアルな体験エピソードを盛り込んでも良いですし、
妄想の世界の物語を盛りこんでもOK。
楽しい話は、いつまでも覚えているもので、
そんな物語には、よく使う日本語がたくさん出てくるはずです。
喫水の日本人だって、そんなにボキャブラリー多くないですよ。
よく使う言葉ってわりと固定化されています。
まずはよく使う言葉、
文章をよく使うシーンごとに覚えていくのが良いですが、
その方法を毎回実践するのは大変。
なので、物語とセットで覚えるのです。
こういうシーンの時に「ありがとう」と言う、
こんな時に「ゴメンね」と言うことが感情で分かっていけば、後は使うだけ。
「ありがとう」という単語について、
感謝した時に言う言葉ですなんて説明したって分かりっこないですよね。
日本人だって、言葉を覚える時にそんな説明受けていませんし、
生活の中で身についていくものですから、外国人だって同じで、
他国の語学を覚えて話せるようにするには、色んな場面にでくわすことです。