教師は教師でも
日本語教師は国語や数学の教師とは違う。
何が違うかと言うと、教える相手です。
国語や数学の教師の相手は未成年の学生さん。
日本語教師の教える相手は、
未成年もいるけれど、多くは大人です。
未成年の場合は、まだ頭も柔らかく、
吸収力が凄まじいので、1教えると10も100も理解したり、
また好奇心が旺盛なので、色々な意見が飛び交います。
しかし、日本語を学ぶ人は大人。そして、既に母国語があるので、
どうしてもそれと比較してしまったり、
それまで培ってきた自分の勉強法に
固執してしまって柔軟さにかけてしまいます。
どちらにしても、教える事に対する心意気は同じことが言えるので、
ここでは教える時の心得をご紹介しましょう。
既にあなたも1つや2つあることでしょう。
外国人にに日本語を教えるということ
まずsその1は、
教えたこと全てが1度で理解できたと思ってはいけない。
どれだけよくできる生徒でも1度で理解できる人はいません。
できる人は、以前にも学んだ経験があるはずです。
また理解している態度を見せているだけなので、
後者の場合は注意が必要です。
「分かったか」という質問はいけません。
講義中に分かったつもりでも、
復習すると分からなくなる、なんてことは日常茶飯事ですから。
重要なこと、覚えて欲しいキーワードは繰り返し教えましょう。
その2は、教師が偉いと思わないことです。
教えるということで自分が優位であると勘違いをする教師は多いです。
そうなると、生徒を見下したり、
一人よがりな講義をしてしまいます。
こんなの分かって当然、
分からない方がおかしい、というような気持ちは一切捨ててください。
その3、重要なことは何か?を再度見直してみましょう。
その文法を覚えること、テストで満点取ることが重要ですか?
それも大事ですが、生徒の目標は日本語をマスターして、
生活したり仕事に役立てることなはずです。
そのための方法(日本語)を教えることが教師の任務です。
熱くなる個所を間違えてはいけませんよね。
その4、初心にかえりましょう。
あなたが言葉を覚える時、どうやって覚えましたか?
幼い頃でなくても、政治の用語、
IT用語などの今まで知らなかった世界に入る時には、
それらの業界用語はチンプンカンプンだったはずです。
それでも、人に聞いたり、調べたり、
本や映画などでなんとなくニュアンスをつかんだりしてきたはずです。
そのことを思い出してみると、最初から出来る人はいないのです。
挫折やスランプ、苦手や覚えにく単語など人それぞれにあるはずです。
その5、楽しく。
最後はこれにつきます。
言語を学ぶには、
恋人や友達の輪の中に入りコミュニケーションをとることが
一番早くマスターできると言われています。
特に言語は、毎日楽しく使ってこそマスターできるのです。