できた時はしっかり褒める!

褒めるは基本


教育の基本は「褒める」です。
過剰に褒める続ける必要はありませんが、
褒めることの大切さを心しておきたいところですね。

日本語教師は、日本語を学びたい外国の人に教える仕事です。

教える側の使命として、より多くの日本語を覚えてもらって、
そして日常生活で苦労しないようにすることが、最終目標です。

日本人は暗記することに注力を注ぎがちですが、
言語をマスターするには実践あるのみです。

これは日本語に限ったことではありません。
日本人はどうしても詰め込んで覚えさせようとしがちしかし、
たくさん使って身に付けてもらうことが大事です。

日本語のボキャブラリーを増やしていくためには、
会話することが必要ですが、教師としては、
よくできていることはしっかり褒めましょう。

褒められるとモチベーションや自信が付き、
よりやる気が出てくるものです。

日本語教師に限らず、教育・子育て、社会人教育、
教育のあらゆる場面で褒めることは重要で、
それは何も子供だけではなく大人にだって必要なことです。

むしろ、大人になればなるほど、人に褒められるということが減り、
できることが当たり前としか思われなくなってしまいますので、
褒めることを心がけてみて。

心理学的にも

あらゆる教育現場において褒めることには心理的効果があると言われています。
褒める行為は、その人の良さ、価値を見つけて、認めていることと同じです。

また褒められた側は、認められた、
期待されたことが喜びやモチベーションに変わります。

褒められたことによる、やる気は持久力があるので、
長く続きしたり、しっかり覚えていたりするのです。

ピグマリオン効果をご存知ですか?
アメリカの心理学者により提唱されたこの効果、
期待をかけた人は、その期待に応えようと無意識のうちに
努力をして期待した通りに効果を上げるというものです。

人は他人に認められたり、期待されたり、
褒められると嬉しいものです。

その心理をしっかり理解して時に使うと、
日本語上達が早くなります。

相手の上達は、教師にとってもやりがいになるのはないでしょうか。

適度に

1つ注意しておくこととして、褒め続ける、
意味もなく褒めることはしてはいけません。

いくら褒めることが良くても、
むやみにやたらに褒めると、真実性に欠けます。

問題が出来た、正しい日本語が使えているなど、
褒めるに値する成果が出た時、
しっかり褒めるようにしましょう。

めりはりをつけることで、褒められるポイントが分かってきますし、
褒められた事は正しく長く記憶に残るものです。

心理効果をうまく活用することで、
相手の良い部分を引き出し、
上達につなげることができますので、
教えることだけに一生懸命になりすぎず、
内面や努力などの良さを引き出すようにしてみると、どうでしょう。