日本語教師の給料
日本語教師の給料について見ていきましょう。
将来日本語教師になりたい場合は、
日本語教師は非常に忙しいにも関わらず
給料が安いことが気になるのではないかと思います。
正社員の場合でも手取りで20万円の月収も困難である、
とよく聞きますが、実際には日本語教師の給料はどうなのでしょうか？
これから、待遇改善や給料アップが期待できる職業なのでしょうか？
どこで日本語教師として仕事をするかによっても給料は違ってきますが、
日本語教師の給料は国内、海外とも一般的に安いと言えます。
日本語教師の給料はどうして安いのか
では、日本語教師の給料はどうして安いのでしょうか？
どうして日本語教師の給料が安いのか、一言で言うと、
教える人が貧しい場合が多いためです。
貧しい場合というと誤って解釈されるかも知れませんが、
ここで言うまずしい場合と言うのは、
例えば物価格差や為替格差が日本の円と比較してある国の場合、
発展途上国の場合などを言います。
韓国や中国のように著しい経済発展の国でも、
一般的な日本の円に換算した月収の平均等は日本より低いことが多く、
これ以外のアジアの国も、
日本の円に換算すると5万円以下の月収の国などが多くあります。
一般的に、世の中においては、
サービスや物の価値は供給と需要の関係で決定されます。
供給が少なくて需要が多ければ、サービスや物の価値は上がっていき、
いかに供給しても需要が少ないと価値は付きません。
日本語を教えるサービス、つまり日本語教師の給料についても同様で、
日本語を学習したいという需要がどのくらいあるかによって決定されます。
この価値を決定する日本語の需要は、
アジアに8割～9割近くがあり、
日本と物価などが同等以上の欧米圏に住んでいる人には
日本語の需要がほとんどありません。
日本語は、相当マイナーな特定のエリアの
言語であるということをよく意識しておくことが必要です。
英語と日本語を同じように考えるのは止めましょう。
日本語を学習する理由
外国語である日本語を学習するのは、
少しでも生活を豊かにしたいためなのです。
基本的に外国語を学習する一つの理由として、
外国語を学習することによって仕事ができ、
生活を少しでも豊かにしたい、
現状から逃れたいというようなことがあります。
つまり、貧しい現状から新しい環境に変わりたいために学習するのであり、
すでに現在豊かな人は満足しているためあまり外国語を学習しようとしません。
GDPが世界で3位というような日本語を
アジアの人たちが学習することで、
生活を少しでも豊かにしたいために、
外国語である日本語をわざわざ学習しようとしているのです。
基本的に、外国語を学習するということは
このような性質も持っているもので、
日本語教師の主な需要は富を持っていない人で
あるということをよく意識しておくことが必要です。