今こそ廃れてゆく風習の復活を

お中元

新型コロナウィルスの拡大の影響で自粛生活や巣ごもり生活などを与儀なくされ、人と人とのつながりが希薄になりつつある時代。


人に会えなくなったり、孤独だったりして、心の奥底が寂しくて仕方がない人があなたの周りにもいるかもしれません。

また、他人との関わり合いの大切さを実感し、アフターコロナの生き方を模索している人もいるのではないでしょうか。

廃れていく風習

さて、年賀状・おせち・お中元・お歳暮などなど日本の風習で少しづつなくなりつつあるものってありますよね。

ちなみに年賀状は1949年に始まり、2003年の44.6億枚をピークに減ってきて、昨年はほぼ半減してしましました。

そのようにこれらの風習がなくなっていくのは、いづれも準備や用意に手間がかかるものだからかもしれません。

しかし昔はそんな手間をかけてでも、いや、かけるからこそ相手に感謝の気持ちや好意を伝えることができたのではないでしょうか。

ちなみに、海外にも「年賀状」を送る文化があります。
韓国や台湾、中国などは日本と似たような年賀状をおくります。
一方、 欧米では、クリスマスカードが年賀状の役割になります。

さらに「お中元」を欧米ではサマーギフトといい大切な人へ贈り物をします。日本のお中元はもともと中国から伝わってきた文化なので、欧米のサマーギフトとは意味合いは異なりますが、「日頃の感謝の気持ちを伝えるもの」という位置づけは同じようです。

This is for you. I hope you like it.
(気に入ってくれると嬉しいです。)などの意を添えて贈るからです。

風習が廃れた理由

現在は変化のスピードが激しく効率がよしとされる世の中で、より便利に、手軽に、簡単にできるサービスが多くあります。


年賀状のあて名書きやデザインやプリントまでスマホ1台で数分でできてしまいますし、おせち料理も注文、お中元やお歳暮もオンラインサイトで商品を選ぶだけというとても簡単で手間いらずになっています。

しかし簡単に、手軽にできるようになってしまったことがかえって、このような習慣を廃れさせたとも考えられます。


人と人との関わり合いが希薄になって、贈り物や、わざわざご挨拶するのに値しないといった人間関係になってしまったからではないでしょうか。

こんな時だからこそ、もっと人との縁やつながりを大事にして、人生を豊かに生きることが大切なのではないかと感じます。