根気のいる仕事
日本語教師の大変なところは、色々とあります。
やはり日本語が理解できる人に日本語を教えるのであっても難しいのにもかかわらず、
まったく日本語が理解できない、
日本語を知らない人に日本語を一から教えることになるのですから、
それはとても大変なことです。
日本語をそういった人たちに教えることこそ根本から大変で根気が要ることですが、
それ以上に大変なことも多いのです。
例えば、授業を受ける人というのはいつも同じではありませんし、
色々な国の人がいて、様々な文化の中ですごしている人たちです。
そして言葉ももちろん違っている中で日本語を教えるにあたっては
それぞれに合う教え方を探す必要がありますし、
どうすれば効率よく身に着けてもらえるのか、
それを考えなければいけません。
日本語を教える以前の問題として授業の準備は
かなり大変で時間もかかることだといわれています。
それぞれに合うテキストを探して、
それぞれに合う教え方で教える、
それはとても大変なことなのです。
テキストは自分でオリジナルのもの使って教えている人もいるとのことですから、
その準備だけでも一苦労ですね。
しかも1コマだけでなく様々な人に
何コマも担当して教えているとなると準備だけでも
かなりの時間を費やすことになりますし、
1コマあたりの収入で設定されていることが多いですから、
準備にかけた時間に対する収入はもらえないところが大半ですので、
そういった収入と労働に対してのバランスが取れないというデメリットもあります。
文化の違いによるストレスも
異文化の中で仕事をするというのはとても大変で気を使いストレスもたまります。
些細なことで摩擦が起きてしまうこともあります。
同じ日本人同士であってもそれぞれの性格や考え方、
資質によっては、対応の仕方を変えなければいけないこともあるでしょうけれど、
それが異文化の国の人が相手となるとさらに気を使うことになりますし、
臨機応変に対応していかなくてはいけないのです。
何処でも学習をするのにベストな環境が整っているわけでもなく、
教える場所によっては、場合によっては紙などの筆記用具がない中で
教えなければいけないこともありますので、
その場合でも身の周りにあるその辺にあるものを使って対応できる
臨機応変さが求められるのでかなり大変な仕事といってもいいでしょう。