海外での需要について

海外での日本語教師の需要

海外での日本語教師の需要について見ていきましょう。
近年、日本語を学習したい人が多い国、
つまり日本語教師の需要が多い国は、大きく変化してきています。

韓国と中国が5年~10年前は定番でした。
しかしながら、韓国や中国において人件費が高騰してきたり、
反日感情が高まってきたりしたこと等によって、
日本の会社が別の国へ移転したことを受けて
日本語を学習する人数が少なくなってくるにつれて、
日本語教師の需要が多い国も変わってきています。

2014年現在の状況

2014年現在の状況についてご紹介しましょう。
ASEANは、日本語教師の今後の主な仕事場でしょう。

日本への留学生および日本語を学習する人が、カンボジア、
タイ、シンガポール、フィリピン、ベトナム、ブルネイ、
マレーシア、ラオス、ミャンマーにおいて急激に増加してきています。

人口が5億人をオーバーするような大きな日本語教師の需要先がASEANです。

特に、VIP3ヶ国と言われているベトナム、インドネシア、
フィリピンとの関係は、大きく伸長することが今後期待できます。

インドは、人口が12億人の巨大な日本語教師の需要先で、
日本語教育の環境も今後強化されるでしょう。

中国は、日本語を学習する人が横ばいあるいは微増の状況です。
日本語を学習する人が韓国は非常に減少しており、
日本語を学習する人が世界で一番減少している国でしょう。

2009年からの3年間の変化

2009年からの3年間の変化としては、日本語を学習する人数の全体的な増加があります。
先にご紹介したように、特にインドネシア、ベトナム、
タイ、フィリピン、マレーシア等のASEAN各国において、
日本語を学習する人数が非常に増加しており、全体の人数の増加に貢献しています。

一方、特に韓国においては非常に減少しています。

また、2011年3月11日の東日本大震災の影響によって、
地震に対するリスクが影響しているためか、
日本語を学習する人数は世界的には増加してきていますが、
日本語を日本に来て学習しようという人は少し減少してきている傾向があります。

経済連携協定に基づいて、フィリピンやインドネシアは
介護福祉士・看護師の日本への受入が行われていることからも、
日本語に対する関心が高くなってきています。

いろいろな問題が、経済連携協定での介護福祉士や看護師の運営についてはまだあります。

しかしながら、日本語をインドネシア人が来日する前に
教える目的で日本語教師などを派遣しているところもあり、
日本語の需要がフィリピン、インドネシアで増加することが今後見込まれます。

一般的に2010年頃までは、
海外の日本語教師の仕事先としての主な国および
日本語を学習するために日本来る国籍は韓国と中国でしたが、
今後は国際および経済情勢によって変わっていくことが予測されます。